2Dキャラクターを3Dで作るのってガチで大変なんです
一緒にやってみましょう
私の経験から述べると、参考画像と見比べて足りない印象を補っていく。これしかありません。
理由は後で詳しく解説しますが、「顔の印象をとにかく似せる」という事を考えてください。

顔の筋肉を理解しろ!人体の骨の構造を理解しろ!パーツの比率がうんぬんかんぬん…
はい、この理論は役に立ちませんので無視して分析の方法をお伝えします。
是非お手元にご自身で作った3Dモデルを用意して一緒にやりましょう。
分析の手法
さっそくやり方です。
3Dソフトの画面と参考画像を横並びに置き見比べます。

では続きです。参考画像に比べて足りない部分を考えます。これはなんとなくの感覚で良いのでたくさん出すことが大切です。
- なんか…知的な印象が薄い。おとぼけ顔って感じがする
- 眉の主張が薄い?
- ちょっと鼻の印象が強い?
- 参考画像に比べて幼い感じがする…
- 唇をかんでいるような印象を受ける
- 唇が薄い
そしてこの印象を受ける理由を細かく考えていきます。
- なんか…知的な印象が薄い。おとぼけ顔って感じがする
- 眉の主張が薄い?
- ちょっと鼻の印象が強い?
- 参考画像に比べて幼い感じがする…
- 唇をかんでいるような印象を受ける
- 唇が薄い
分析と修正を重ねる
先ほどの分析を元にモデルを修正した結果です。

わずかに似ましたが、また違う問題も出てきたように思えます。
そしたらまた分析しましょう。
- 不満な顔をしているように見える。口をキュッと結んでいる感じ?
- 目が垂れすぎ?
- 目頭がガタガタしていて歪な印象を受ける
最終結果が以下になります。

科学的にこの手法を解説
私はこのなんとも清廉な雰囲気の少年を作りたかったんですよ。

そしてスカルプトして出来たのがこちらになります。

鼻で笑われそうですが、冷静にもう一度よく見てみてください。
- たれ目
- 眼鏡
- 鼻の形
- 口の角度
これらの要素は同じですよね。でも全然似てないんです。これは理由があります。人間というのは、顔面を識別する能力がものすごく発達しており、顔面からものすごい情報量を得ているからです。顔に関しての認知能力として有名なのはシミュラクラ現象ですが、人間はそれ以上の情報を顔から得るように進化してきました。
脳は多数の顔を認識して記憶するように進化してきた。だから、混雑したレストランや大通りにいる何十人もの人の中から友人の顔をすぐに識別できる。
「Natureダイジェスト 顔認識のメカニズム」より
つまりこのモデルを「たれ目」だとか、「鼻がシュッとしている」だとか、そんな短い言葉で表しているうちは似るわけがないのです。自分が深層心理的に顔から受け取っているできるだけ多くの情報を文章にします。こうすることで顔を似せることが出来るのです。
結論:とにかく画像を見比べよう
顔が似ないのは分析が足りないから。
何度も詳しく見比べることで似せることが出来ます。
「自分のモデルが似ないんだけど…」という方、コメントしていただければ回答します。お気軽に質問してください。
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